弁天島発!浜名湖サイクリングコースの絶景とグルメを満喫する初心者おすすめコース
浜名湖周辺でサイクリングを楽しみたい方、絶景を眺めながら爽快な風を感じたい方には、弁天島を起点にレンタサイクルを楽しめる「浜名湖サイクリング」がおすすめです。地元グルメから人気の観光スポットまで、浜名湖の魅力を自転車で巡る旅の魅力をお伝えします。
弁天島(べんてんじま)とは?浜名湖サイクリングのベース拠点
浜名湖はサイクリングの人気スポット
浜名湖がサイクリングスポットとしておすすめなのを知っていましたか?サイクリング好きの間では、一周約70kmの浜名湖を巡る通称「ハマイチ」が人気なんです。というのも、浜名湖には新鮮な海の幸を味わえる飲食店が多く、とくに浜名湖産のうなぎや海鮮グルメは絶品。気持ちよくサイクリングを楽しみながら、地元グルメを満喫することができるんです。さらに、四季折々の自然を感じられるスポットでもあります。季節ごとに異なる魅力を楽しめるから、何度でも訪れたくなってしまうんですね。
じつはサイクリング初心者にもおすすめ
そんな浜名湖ですが、じつはサイクリング初心者にもおすすめなんです。JR弁天島駅から徒歩3分の場所には「弁天島サイクルゲート(BCG)」があり、初心者から上級者までさまざまなニーズに対応した自転車を気軽に借りることができる「浜名湖サイクリング」があります。また浜名湖は、その魅力を味わえる短いサイクリングコースも充実しており、弁天島サイクルゲートからすぐアクセスできるので、公共交通機関を利用して訪れる方にも便利なのです。
歴史と風景が交差するハマイチのスタート地点
浜名湖の南部(静岡県浜松市中央区舞阪町)に位置する弁天島は、年間を通して多くの観光客が訪れるスポット。「弁天島観光シンボルタワー(赤鳥居)」が名物となっており、大小さまざまな島や砂州があるほか、夕日とのコントラストが美しい景勝地としても知られています。
浜名湖と太平洋を結ぶ「今切口」の近くにあったことから、江戸時代にはすでに重要な漁港として栄え、明治時代に入ると、鉄道の開通により観光地や温泉地としても知られるようになりました。ちなみに、弁天島という名前は、島内に鎮座し、古くから漁業の守り神として地元の人々に親しまれてきた「弁天社」に由来するといわれています。
現在は埋め立てによってつくられた人口島として本土と繋がっており、JR弁天島駅を中心として、海水浴場や海浜公園、温泉施設などが整備され、地元民の憩いの場であると同時に、全国から観光客が集まる人気スポットとなっています。また、絶景スポットとしても人気が高く、弁天島海浜公園から望む浜名湖や遠州灘のほか、夕暮れ時に遠州灘を赤く染め上げるサンセットなど、1日のなかでもさまざまな表情を見せてくれるのが魅力です。
この弁天島をスタート地点としてサイクリングすれば、行きも帰りもアクセスしやすく、浜名湖の魅力を存分に楽しむことができるのです。では、そのおすすめコースを紹介していきましょう。

ハマイチ初心者向け|弁天島〜舘山寺約12kmコース
弁天島を起点とした浜名湖サイクリングには、いくつかのコースがあります。そのなかでも初心者から中級者におすすめなのが約12kmの「弁天島〜舘山寺」コースです。湖岸沿いの道はほとんどが平坦なので、サイクリング初心者でも安心して楽しめるでしょう。
弁天島〜舘山寺約12kmコース概要
- 弁天島駅(スタート)
- 弁天島海浜公園
- 浜名湖大橋
- 浜名湖自転車道
- 村櫛海水浴場
- 舘山寺(ゴール)
走行時間だけであれば約1時間程度ですが、写真撮影や休憩、食事などを含めると約2~3時間、よりゆったりと過ごししたい方であれば約3〜4時間が理想的です。
ベストシーズンは春(4〜5月)と秋(10〜11月)。これらの時期は気候が穏やかで、湿度が低く、サイクリング初心者にはとくにおすすめ。春は桜や菜の花を眺めながら、秋は紅葉と澄んだ空気を味わいながら楽しむサイクリングは格別ですよ。
夏(7〜8月)は海水浴シーズンで観光客も多く賑わいますが、高温多湿になるため、サイクリングをするなら着用するウエア類や水分補給など十分に注意して楽しみましょう。冬(12〜2月)は寒さが厳しい日もありますが、ほかの季節と比較して道が空いている傾向があるので、晴れた日には澄み切った青空の下を気持ちよく走ることができるでしょう。
写真映えするおすすめスポットはココ!
浜名湖サイクリングのコース上には、SNS映えする絶景がいくつもあります。とくに押さえておきたいフォトジェニックなスポットをご紹介しましょう。
これらのスポットは、季節や時間帯によってまったく異なる表情を見せるため、何度訪れても新しい発見があります。とくに朝焼けや夕焼けの「マジックアワー」と呼ばれる時間帯は、光の具合が絶妙で、プロ顔負けの写真が撮影できるチャンスですよ。
弁天島海浜公園
弁天島駅から徒歩約5分の場所にある公園です。ここからは浜名湖と遠州灘の両方を見渡すことができ、浜名湖に浮かぶ島々や遠くに見える浜名大橋など、パノラマビューを撮影できます。とくに夕陽が沈む様子は息をのむほどの美しさで、一見の価値ありです。
浜名湖大橋
弁天島と舘山寺方面を繋ぐ橋で、橋の上からは浜名湖の広大な湖面を見渡せます。風のない日には、湖面に映る空と雲が美しく、絶好の撮影スポットとなりますが、自動車と並走しながら渡るので、安全に走行しながら渡り切りましょう。

村櫛海水浴場
青い湖面が美しい遠浅の海水浴場で、お子さま連れのファミリーにも人気。サイクリング中の休憩ポイントとしてもおすすめで、湖に浮かぶヨットや漁船をバックに写真撮影ができます。夏の海水浴シーズン以外は比較的空いているため、のんびりとした時間を過ごせます。
志ぶき橋
浜名湖自転車道を走っていると出合う小さな赤い橋で、浜名湖の青と赤い橋とのコントラストが際立ちます。橋の頭頂部から雄大な湖の景色を楽しめます。湖面すれすれの低い位置から撮影すると、より印象的な1枚に仕上がります。

舘山寺ロープウェイ大草山展望台
舘山寺温泉街の高台にある展望台です。浜名湖全体を一望できる絶景が広がり、夕暮れ時の息をのむような美しさは、多くの観光客やカメラマンを魅了するほど。展望台には、浜名湖オルゴールミュージアムが併設され、きれいな音色とともに景色を楽しめるのもポイント。

弁天島〜舘山寺約12kmコースを楽しむコツ
弁天島を起点とした浜名湖サイクリングを最大限に楽しむためには、時間配分も重要なポイントです。効率的かつ満足度の高いおすすめの過ごし方を紹介しましょう。
朝スタートがおすすめ
朝は交通量が少なく、気温も涼しいため、より快適なサイクリングを楽しめます。目安としては朝9時頃にスタートするのがおすすめ。また、朝スタートをすれば、日に照らされた美しい浜名湖の景色に出合うこともできます。ゆったりと写真撮影を楽しみながら、ランチタイムは舘山寺で地元の美味しい食事を楽しみましょう。
休憩ポイントの活用
浜名湖自転車道沿いには、休憩スポットが設けられています。ところどころに駐輪スペースや工具の無料貸し出しなどがあるので、それぞれのペースで自由に巡れます。
地元グルメでおいしく補給
サイクリングは意外とエネルギーを消費するため、適度な補給が必要です。弁天島周辺では海鮮丼やうなぎが人気ですが、サイクリング中の軽食には「うなぎパイ」や浜名湖名物の「団子」がおすすめ。ゴール地点となる舘山寺のグルメを楽しみにするのもいいですね。
服装は季節に合わせて
春秋は比較的過ごしやすい気候ですが、朝晩の気温差に備えて薄手のジャケットやアームウォーマーなどがあると便利です。夏は日差しが強いため、日焼け止めや冷却タオル、十分な水分が必須。冬は防風性の高いウエアと手袋で快適なサイクリングを楽しみましょう。
地元の人との交流も
浜名湖周辺は地元の方々も多くサイクリングを楽しんでいます。地元ならではの隠れた絶景スポットや美味しい飲食店を教えてもらえることもあるので、見かけた際は声をかけてみるといいかもしれません。
弁天島へのアクセスとレンタサイクルのポイント
公共交通機関での行き方
公共交通機関を利用する場合、JR東海道本線がもっとも便利です。主要都市からのアクセス方法は以下の通りです。
東京駅~弁天島駅
東京駅から東海道新幹線で浜松駅まで最速74分。浜松駅からJR東海道本線で弁天島駅(浜名湖)まで最速11分。
新大阪駅~弁天島駅
新大阪駅から東海道新幹線で豊橋駅まで最速71分。豊橋駅からJR東海道本線で弁天島駅(浜名湖)まで最速21分。
弁天島駅からレンタサイクルへ
弁天島駅から徒歩3分のところにある「弁天島サイクルゲート」では、クロスバイクやロードバイク、ミニベロ、E-バイク(電動アシスト付きスポーツバイク)をレンタルできます。運転レベルや利用用途によって、自分の好みに合わせてセレクトしましょう。

弁天島サイクルゲート(BCG)
営業時間
9:00~16:30(4~9月)
9:00~16:00(10~3月)
定休日
年末年始(12月29日~1月3日)
料金
E-クロスバイク:5,500円
E-ミニベロ:4,500円
クロスバイク:4,000円
シティサイクル:2,000円
TEL
070-6411-0697
予約方法
下記の専用サイトからお申し込みください。
https://hamanako-cyc.revn.jp/
レンタサイクルの返却は、「弁天島サイクルゲート」または舘山寺にある「舘山寺温泉観光協会(静岡県浜松市中央区舘山寺町1832-1)での乗り捨てもOK。舘山寺温泉観光協会から浜松駅までは、ウェルシーズン浜名湖バス停からバスで約50分、またはタクシーで約35分です。好みに合わせたコースで、浜名湖サイクリングを楽しみましょう。
浜名湖サイクリングを楽しむための心得はこちらをチェックしてみてください。
弁天島〜舘山寺約12kmコースで“うまい”ハマイチデビュー!
【編集部の体験レビュー】
東京駅から新幹線で浜松駅へ。最速74分で到着したら、在来線に乗り換えて浜名湖を眼前に拝めるJR弁天島駅まで最速11分。都内からドアtoドアで2時間弱。浜名湖の弁天島エリアへ降り立つことができます。
事前予約したレンタサイクル「浜名湖サイクリング」で、おすすめルートに挑戦することに。自転車をレンタルする場所は、JR弁天島駅から徒歩約3分、弁天島海浜公園内にあるおしゃれなトレーラーハウスのような外観が目印の「弁天島サイクルゲート(以下、BCG)」。最新のE-バイクから見慣れたシティサイクルまで、幅広く揃っているのが魅力です。
BCGには、舘山寺エリアまでの約12kmのおすすめルートが記された「浜名湖サイクリングおすすめルートMAP」を無料配布しているので、これを入手。A3サイズですが、折りたたんでポケッタブルできるのでとても便利!たくさんの見どころやビューポイントも記載されているので、参考になります。
さらに、このおすすめルート上からほど近い観光スポットやグルメスポットで使える割引券が入っている「浜名湖サイクリング ゆるチャレ満喫クーポンBOOK」を購入(有料:1,500円)。最初は「有料?」と思いましたが、5枚つづりのクーポン券は合計2,500円と、さらにスポット独自の割引や特典が付いたお得な冊子です。
しかも、浜名湖名物、うなぎの専門店でも使えるほか、他のグルメやスイーツ、観光スポット、日帰り温泉まで対象です。スポットによってはクーポンをまとめて使うこともできるので、5枚のクーポンを好みの組み合わせで使うことができ、使い勝手も抜群です。
さて、クーポンの使い道が決まったらいざ出発。11時にBCGを出発して、めざすは舘山寺エリア。雄大な浜名湖を見渡せる浜名湖大橋を渡ると、右手に見えるのが浜名湖ガーデンパーク。四季折々の花々を観賞できる大きな公園です。さらに北上すると、自転車専用レーンが現れます。
左手に浜名湖を間近に望みながら、ぐんぐんスピードを上げていきます。心地よい風が気持ちよく通り抜けます。約50分後に到着したのは舘山寺の参道。ここにうなぎの専門店が点在しています。どこも美味しいのですが、今回ランチでお世話になったのが「うなぎ専門店 志ぶき」。
うなぎの蒲焼きと白焼きが同時に楽しめる「二色小丼」をいただきます。その後、舘山寺をはじめ、周辺の観光スポットを探索。このまま来たルートを引き返してBCGに戻るもありですが、舘山寺温泉観光協会で自転車を乗り捨て(有料:2,000円)も可能です。
最後は、舘山寺温泉観光協会から歩いてすぐの「日帰り温泉 華咲の湯」で、走破した達成感を10種類のお風呂で味わいましょう。バスもしくはタクシーなどで浜松駅へ帰路へ着けば、宿泊せずとも十二分に浜名湖の魅力を味わうことができます。ぜひ、浜名湖サイクリングにチャレンジしてみましょう!(ゆるめのね)
